フィン・ユール

1930年からデンマークの王立芸術アカデミーで学び、在学中に当時最先端の建築家ウィルヘルム・ラオリッツェンの下で仕事をした後、1945年に独立す る。当時主流であったコーア・クリントの家具の歴史を重んじる形式から抜け出し、独自のデザインを確立してゆく。動物をモチーフにした彫刻的・有機的な フォルムの造形美は家具に留まらない芸術的な美しさがある。 名匠ニールス・ヴォッダーと出会いは、フィン・ユールの才能を開花させることとなった。代表作「Easy Chair No.45」を皮切りに数多くの名作を世に送りだした。1989年没後2003年のスカンジナビアファニチャーフェアでは優れた建築家の為の「フィン・ ユール アワード」が創立された。有名な建築家でもあり家具デザイナーでもある彼は日本にもファンが多い。