閉じる
『イギリスビンテージ「チーク」サイドボード』
〜低重心が描く、水平の安らぎ。ロンドンの名もなき名工が仕立てた「愉しむための」飴色の舞台〜
■意匠と背景:名もなき職人が追求した、柔らかな造形美
推定1960年代、イギリスで製造されたと思われるロングサイズのサイドボード。メーカーこそ特定されていませんが、扉や引き出しの前板の側面に施された曲線的なエッジ処理、そしてチーク無垢材を贅沢に削り出した取っ手の造形からは、当時の作り手の並々ならぬ美学が伝わります。
直線を基調としながらも、角を落とし「丸み」を帯びさせたその姿は、空間に柔らかな陰影をもたらし、凪のような落ち着きを部屋に与えてくれます。意匠の隅々にまで「無垢」の質感が宿る、手仕事の時代の矜持を感じさせる一品です。
■素材とディテール:無垢の温もりを指先で知る、贅沢な削り出し
主材には、半世紀近い時間を旅して深い琥珀色へと熟成したチーク材を贅沢に使用。特筆すべきは、彫刻的な美しさを放つ大振りの取っ手です。指先が吸い込まれるように馴染むその感触は、当時の熟練した職人が「使う人の所作」までをデザインしていた証。
完璧に整えられた新品ではありません。木肌に刻まれた微細な傷や色の揺らぎは、かつてイギリスの家庭で誰かの毎日を支えてきた誠実な記憶。その「完璧ではないが、美しい」佇まいは、現代の住まいに圧倒的な奥行きと体温を添えてくれます。
■機能と安定感:アフタヌーンティーの記憶を、現代の多目的収納へ
本品は本来、アフタヌーンティーや酒を嗜むための「リビング用食器棚」として設計されました。その真価は、扉を開けた先の「収納の解像度」にあります。
扉内の棚板は左右で奥行きが異なり、右側は305mm、左側は205mm。手前のスペースを広く空けることで、背の高いボトルやデキャンタを収納しつつ、奥の棚には繊細なグラスやカップ&ソーサーを整然と並べることができます。
3段の引き出しは、1段目にカトラリー用の仕切りとグリーンフェルトを完備(写真11枚目参照)。現代においては、散らかりがちなリビングの書類やデジタルデバイス、あるいはお気に入りのレコードや趣味の道具に「特等席」を与える、頼もしい暮らしの骨格となります。
■暮らしの風景とヒュッゲ:光を招き、自分を調律する「定位置」
週末の午後、窓から差し込む柔らかな光が、2メートル近いチークの天板を瑞々しく照らし出す。お気に入りの椅子を隣に寄せ、このサイドボードを「自分専用のプライベート・カウンター」に見立ててみる。一日の始まりには淹れたてのコーヒーを愉しみ、夜には静かに扉を開けてグラスを選ぶ。
横幅198cmという堂々たるサイズながら、高さを抑えた設計は、壁に設置しても圧迫感を与えず、むしろ部屋を広く、知的に見せてくれます。当店からお届けするこの一台が、あなたの住まいに心地よい「ヒュッゲ(Hygge)」な凪を運び、これから先の数十年を共に歩む大切な伴走者となることを願っています。
≪メンテナンス:済み≫
サンディングを行い、ウレタン塗装にて仕上げました。
■生産国
イギリス
■サイズ 幅1980x奥行460x高さ740(mm)
■詳細サイズ
〇右扉内スペース(棚板固定):幅590x奥行375x高さ440(mm)
−棚板(右):幅590x奥行305x上部高さ205x下部高さ223(mm)
〇左扉内スペース(棚板固定):幅590x奥行375x高さ440(mm)
−棚板(左):幅590x奥行205x上部高さ205x下部高さ223(mm)
〇引出(共通):幅705x奥行345x高さ82(mm)
■素材 チーク
■程度 実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等はご理解のほどよろしくお願いいたします。
■メンテナンス:済み(ウレタン塗装にて)
■完成品