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『空間に立つ、小さな彫刻』
〜Edmund Jorgensenが仕掛けた、チークとオークの構造美〜
家具というよりは、床に置かれたひとつのオブジェのよう。
デンマークの『Edmund Jorgensen(エドムンド・ヨルゲンセン)』が手掛けたこのサイドテーブルは、一般的な「4本脚のテーブル」という概念を軽やかに飛び越え、一本の支柱に対し、リズミカルに配置された二枚のプレート。
その非対称なバランスが生み出す緊張感と美しさは、空間に知的なアクセントをもたらす「小さな建築」と言える。
〜役割を色で分ける、マテリアルの対比〜
このプロダクトの白眉は、パーツごとに異なる樹種を使い分けた「異素材のコンビネーション」にあります。物を乗せるための二枚のプレートには、深みのある飴色の「チーク材」を。そして、それらを支える支柱と脚部には、堅牢で明るい色味の「オーク材」を採用しています。
「静」なるチークと、「動」なるオーク。
素材のコントラストを明確にすることで、宙に浮いたようなプレートの軽やかさと、それを支える構造の力強さがより際立ち、見る者の視線を捉えて離しません。
〜「持ち運ぶ」という機能の視覚化〜
支柱の頂部、滑らかに削り出された先端のデザインに目が留まります。
これは単なる装飾ではなく、このテーブルを自由に移動させるための「ハンドル」としての機能を果たすものなのか。
読みかけの本とコーヒーを乗せて、ソファサイドへ、あるいはラウンジチェアの横へ。
「必要な場所に、必要な時だけ」。
現代のフレキシブルな暮らしにフィットする機動力が、この美しいフォルムの中に隠されています。
〜希少なデザイナー〜
北欧家具の巨匠たちに比べれば知名度は控えめですが、それゆえに「知る人ぞ知る名作」として、コレクター心をくすぐる存在。他とは違う、少しひねりの効いたビンテージをお探しの方にこそ、手にしていただきたい一台。
〜暮らしに溶け込む〜
夜、部屋の隅に置かれたこのテーブルに、グラスを一つ置く。
異なる二つの木材が、照明の光を受けてそれぞれ違う陰影を描き出す。
機能的でありながら、どこか哲学的な佇まい。
この小さな彫刻が、あなたのインテリアに心地よい違和感と、洗練された空気を運んでくれるはずです。
≪メンテナンス:済み≫
古い塗膜を除去後にオイル塗装にてメンテンスを施しました。
■生産国
デンマーク
■デザイナー
Edmund Jørgensen
■メーカー
Edmund Jørgensen
■サイズ 幅320 x 奥行360 x高さ620(mm)
■素材 プレート:チーク 脚周り:オーク
■程度 実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等ございます。
■メンテナンス済(オイル塗装)
■完成品