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『扉の奥に広がる、光と奥行きの劇場』
〜Domino Møblerが仕掛けた、ミラーバックのバーキャビネット〜
閉じていれば、静謐なチークの直方体。
しかし、ひとたび扉を開けば、そこには光を反射する煌びやかな小宇宙が広がっている。
デンマークの Domino Møbler(ドミノ・モブラー) 社が手掛けたこのバーキャビネットは、空間に「驚き」と「美意識」を隠し持つ、大人のための秘密基地のような一台。
〜額装されたような「留め継ぎ」と異素材〜
外観の美しさを決定づけているのは、四隅の「留め継ぎ(マイタージョイント)」です。
天板と側板を45度で接合し、木口を見せないことで、チークの木目がシームレスに流れる一枚のアートパネルのような表情に。さらに、脚部には明るく堅牢な「オーク材」を採用。チークの重厚感を軽やかに持ち上げ、洗練されたモダンな佇まいを完成させています。
〜ミラーが映し出す、時間の経過〜
フラップ扉を開くと現れるのは、背面全体に施されたミラーと、有機的なカーブを描く変形棚板。
本来はクリスタルグラスやボトルを美しく輝かせるための意匠ですが、経年によりミラーには曇りや汚れが見受けられます。
しかし、それさえも長い時を経てきたビンテージの「深み」として捉えれば、中に飾るオブジェをよりドラマチックに演出する背景となるでしょう。
〜「カクテル」から「コスメ」へ。現代の再解釈〜
本来はリキュールを楽しむための家具ですが、現代の暮らしにおいては、よりパーソナルな宝箱として使うのも知的な選択。
例えば、お気に入りの香水やスキンケアボトルを並べて、自分だけの小さなドレッサー(化粧台)として。ミラーがボトルを映し出し、毎日のケアを特別な儀式に変えてくれます。
あるいは、書斎のデスクサイドで、万年筆やインクを美しく収めるステーショナリー・キャビネットとして。
高さ82.5cmの天板は、ちょっとした飾り棚としても最適な高さです。
〜暮らしに寄り添う物語〜
一日の終わり、キャビネットの扉を開ける。
そこにあるのは、お酒かもしれないし、明日への活力をくれる美しい香水瓶かもしれない。
自分だけが知っている扉の向こうの景色が、忙しない日常をリセットし、心を満たす豊かな時間を紡ぎ出してくれるはず。
【メンテナンス:済み】
サンディング後にオイル塗装にて仕上げました。
■生産国
デンマーク
■メーカー
Domino Møbler
■サイズ 幅600x 奥行300 x高さ825(mm)
■サイズ詳細
〇引出内寸::幅540x奥行252x高さ88(mm)
〇扉内スペース内寸:幅568x奥行268x高さ438(mm)
〇棚板サイズ:幅568x奥行56-110(mm)
※棚板は64mmピッチ2段階の高さ調整ができます。
■素材 本体:チーク 脚:オーク
■程度 実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等ございます。
■完成品
■メンテナンス済み