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『四つの素材が奏でる、可変の機能美』
〜チーク、オーク、ラタン、真鍮。マテリアルの饗宴とバタフライの合理性〜
美しい家具は、素材の選定から既に始まっている。
デンマークから届いたバタフライテーブル。
それは、単なるコーヒーテーブルの枠を超え、異なる4つのマテリアルが高度に融合した、ミッドセンチュリー期の知性の結晶である。
■ 異素材が織りなす、静謐なコンストラクション
この家具の非凡さは、適材適所で使い分けられた素材のレイヤーにある。
天板には、経年により深く色づいた「チーク材」。
全体を支える堅牢なフレームには、明るく力強い「オーク材」。
そして、下段の棚板には、視線が抜ける軽やかな「ラタン(籐)」を。
重厚感と軽快さ。濃褐色と明褐色。
相反する要素を絶妙なバランスで同居させることで、空間に心地よいリズムと、ビンテージならではの奥行きをもたらしている。
■ 隠された真鍮のバー、機能のエレガンス
特筆すべきは、天板を拡張するためのギミックだ。
通常、木製の角材が使われることの多い伸長用スライドバーに、あえて「真鍮(ブラス)」の丸棒を採用している。
天板を持ち上げ、金色のバーを引く。
そのわずかな所作の中に、金属特有の滑らかな感触と、鈍い輝きが宿る。
見えない部分にこそ美意識を込める。当時のデザイナーの矜持が垣間見えるディテールだ。
■ 空間を編集する、バタフライの可変性
左右の天板は独立して開閉が可能。
両翼を広げれば、幅830→1080→1330mmの広やかなセンターテーブルに。
片側だけを畳めば、ソファサイドに寄せて使えるアシンメトリーな台として。
すべて畳めば、幅の狭いコンソールとして。
「広げる・畳む」という行為により、限られた住空間を自在に編集し、用途に合わせた最適な「居場所」を作り出すことができる。
【窓辺で過ごす、午後の余白】
休日の午後、窓際の片側だけを広げて、特等席を作る。
ラタンの棚には読みかけのアートブックを置き、天板には淹れたての紅茶を。
真鍮のバーがきらりと光る瞬間。
選び抜かれた素材と機能美に囲まれて過ごす時間は、何気ない日常を知的で豊かなものへと変えてくれるはずだ。
≪メンテナンス:済み≫
ご注文後に古い塗装を除去し、サンディングを行い、オイル塗装にて仕上げました。
■購入国
デンマーク
■サイズ
天板を閉じたサイズ:幅865x奥行550x高さ550(mm)
天板のみのサイズ:幅830→1080→1330x奥行550(mm)
■素材 天板:チーク、脚周り:オーク、棚板:ラタン&真鍮
■仕様 実際に使用されていた商品の為、小傷・小ダコン等はご理解ください。
■メンテナンス:済(オイル塗装)
■完成品