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デンマーク ビンテージ スツール/ Hugo Franden
『日々の余白に、小さな物語を。』
〜時を編み、使うほどに美しさが滲む一脚〜
お気に入りのソファの傍らに、そっと置かれた小さな一脚。このスツールは、見るたびに心がふわりとほどけるような、温かな情緒を纏っています。手がけたのは、1960年代の北欧デザインを支えたデザイナーの一人「ヒューゴ・フランデン(Hugo Franden)」。製造を担った「Spottrup Møbelfabrik(スポットラップ・モベルファブリック)」は、当時のデンマークにおいて、素材の選定から仕上げに至るまで誠実なものづくりを貫いた名門メーカーとして知られています。チーク材を用いた端正なフレームに宿る、職人たちの静かな自負。それは、半世紀以上の時を経ても色褪せることのない「用の美」の結晶です。
このスツールの表情をより深く、愛おしいものにしているのは、座面に張られたkvadrat(クヴァドラ)のインテリアファブリック「dop tambourine」です。ブランドを象徴する「tambourine」の刺繍が施されたこの生地は、表裏で色が異なるダブルフェイス仕様。長年使い込むことで表面の糸が擦り減り、裏側の色が少しずつ顔を出すことで、新しい美しさが生まれるように設計されています。それはまさに、ビンテージ家具が歩んできた「完璧ではないが、美しい」という哲学と響き合うもの。刺繍の輪の中に小さな染み等が見受けられますが、それもまた、この椅子が誰かの暮らしに寄り添ってきた誠実な痕跡。前の持ち主から受け取ったバトンを、自分の手でさらに味わい深く育てていく。そんな、時間を愛でる愉しみを教えてくれる一脚です。
実用面においても、このスツールは日本の住環境に心地よく馴染んでくれます。横幅53cm、座面高(SH)33.5cmという設計は、一般的なソファの横に置いた際、トレイに載せたコーヒーカップや読みかけの本を置くサイドテーブル代わりとして、あるいは疲れた足を休めるオットマンとして、驚くほど収まりの良いサイズ感です。低重心で安定感のある佇まいは、視覚的な圧迫感を与えず、空間に軽やかな「抜け」を作ってくれます。チーク無垢材を贅沢に使用したフレームの、角をわずかに丸めた優しい手触り。指先に伝わる木の温度を感じるたびに、忙しない日常の中に穏やかな凪の時間が訪れるのを感じるはずです。
当店からお届けするこの一点は、オイル塗装にてメンテナンスを施しました。木肌と「dop」の生地が織りなす穏やかな色彩の調和。それは、流行に左右されることのない、確かな「道具」としての品格を湛えています。十年、二十年と使い続けるうちに、生地の風合いがさらに変化し、あなたの暮らしの色に染まっていく。そんな未来の情景までも愛おしく思わせてくれる、世界にたった一つだけの居場所です。
「刺繍のゆらぎと、木部の灯りが溶け合う午後」
窓から差し込む午後の光が、tambourineの刺繍に柔らかな影を落とす。
ソファに深く腰掛け、傍らのスツールに手を伸ばして、今日という日を静かに振り返る。
そこにあるのは、効率や速さだけでは測れない、自分自身の心地よさを整えてくれる場所。
ヒューゴ・フランデンが遺したこの静かな名作は、あなたの暮らしの背景を美しく塗り替え、何気ない日常の断片を、特別な情景へと変えてくれるはずです。
【メンテナンス:済み】
木部:オイル塗装
■生産国
デンマーク
■デザイナー
Hugo Franden/皆川明
■メーカー
Spottrup Mobelfabrik/kvadrat
■サイズ 幅530x奥行380x高さ375x座面高335(mm)
■素材
■程度 デンマーク国内にて実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等ございます。
■完成品
■メンテナンス:済み(木部:オイル塗装)