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デンマークで買い付けたPeter Hvidt & Orla Molgaard-Nielsen for Søborg Møbler/蛇腹扉キャビネット(チーク)
『縦溝の扉が静かな陰影を描く、マイタージョイント・蛇腹扉のキャビネット』
〜縦に連なる溝が描く、光の陰影リズム〜
デンマークのデザイナー、ピーター・ヴィッツとオルラ・モルガード・ニールセンは、1944年に設計事務所を共に立ち上げ、1975年まで協働を続けました。ヴィッツはミラノ・トリエンナーレで二度の名誉賞に輝いた人物で、明快な構成と軽やかな造形、そして暮らしの道具としての合理性を何より大切にしてきたことで知られています。
そのふたりの共同設計をSøborg Møblerが形にしたのが、この蛇腹扉キャビネット。目を引くのは、細い木の棒を並べて仕立てた扉のリズムです。縦に走る溝が光を受けて静かな陰影を描き、中央で合わさる無垢の半月形の取っ手が、ひとつの円を結ぶように佇んでいます。
経年を重ねて深まった飴色のチークが、その表情をいっそうやわらかく見せてくれます。本体は無垢材を継ぎ合わせた集成で、板どうしの継ぎ目まで含めて見る者を魅了します。前面の四方は斜めにカットして突き合わせるマイタージョイント(留め継ぎ)で、内側に小さなエッジが立てられ、扉をぐるりと縁取るような端正な額縁をつくっています。どこを切り取っても手仕事の確かさが伝わってきます。
扉は左右の側面へ滑り込む仕組みなので、開けても前に張り出さず、扉の開閉スペースを確保しづらい壁際やダイニングの背面にも置きやすいのが嬉しいところ。内部には2枚の棚板を備え、側板に並ぶ小さな穴からは高さを変えられる仕立てがうかがえます。食器やリネン、本や書類まで、しまうものに合わせて気持ちよく整理できます。扉を閉じれば、中身を見せずにすっきりとした表情を保てるので、日用品が多い暮らしでも空間が散らかって見えません。
丸い脚で床から少し浮いているため、空間に軽さが生まれ、お掃除のしやすさにもつながります。幅900mm、奥行480mmの凝縮されたサイズ感で、毎日の暮らしを静かに整えながら、長く寄り添ってくれる一台です。
【メンテナンス:済】
・古い塗装を除去後にサンディング・構造チェックを行い、オイル塗装にて仕上げました。
■生産国
デンマーク
■デザイナー
Peter Hvidt & Orla Molgaard-Nielsen
■メーカー
Søborg Møbler
■サイズ 幅900x 奥行480x高さ940(mm)
■詳細サイズ
〇扉内寸:幅788x奥行427x高さ710(mm)
〇棚板(可動板):幅788x奥行427(mm)
※32mmピッチで15段階の高さ調整可能
■素材 チーク
■程度
・実際に使用されていた商品の為、擦り傷・傷・打痕等ございます。
■メンテナンス:済(オイル塗装)
■Peter Hvidt & Orla Molgaard-Nielsen(ピーター・ヴィッツとオルラ・モルガード・ニールセン)
建築・デザインユニットとして1944年に共同事務所を設立。真鍮やスチールなど異素材と伝統木工を融合させた「AXチェア」など、成形合板や積層材を用いた革新的な名作を多数発表しました。機能美と高い工業生産性を兼ね備えた作品は今も高く評価されています。
■Søborg Møbler(ソボー・モブラー)社
1890年に設立されたデンマークの老舗名門家具メーカー。
Børge Mogensen/ボーエ・モーエンセン、Peter Hvidt & Orla Mølgaard-Nielsen(ピーター・ヴィッツ & オルラ・モルガード・ニールセン)、Kai Lyngfeldt Larsen(カイ・リンフェルド・ラーセン)、Christian Hvidt(クリスチャン・ヴィッツ)など名だたる巨匠を起用し、高品質な木工技術と洗練された機能美を誇るプロダクトを多数手掛けました。伝統的な職人技と近代モダニズムを融合させた家具は、今も世界中で高く評価されています。