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『蛇腹が刻む、チークの律動』
〜Kai Kristiansenが仕掛けた、美しき開閉のギミックと「対」の物語〜
家具は、どこまで自由に、そして美しくなれるのか。
デンマークの『Feldballes Møbelfabrik』社製、名匠『Kai Kristiansen(カイ・クリスチャンセン)』 によるユニットキャビネット。
「FMシステム」に代表される彼の設計思想「規格化されたモジュールが生み出す合理性」と、「木工職人の手仕事による温かみ」。その両極が高度に融合した、北欧モダニズムの結晶となっています。
〜姿を消す、木のカーテン〜
蛇腹扉の真骨頂は、その開閉の所作にあります。ハンドルに指をかけ、横にスライドさせると、扉はまるで流れるように本体の側面へと吸い込まれていく。開いた状態でも扉が手前に飛び出さず、動線を一切邪魔しない。
「見せる」と「隠す」をシームレスに行き来するこの機能美こそ、日本の引き戸にも通じる、カイ・クリスチャンセンならではの美意識です。
〜指先を導く、ナイフエッジの意匠〜
同シリーズのキャビネットが「円形」のハンドルだったのに対し、こちらは鋭角な「ナイフエッジ」のようなハンドルを採用。チーク無垢材を削り出し、互い違いに配置された有機的なフォルム。
垂直に流れる蛇腹のラインの中に、彫刻的なアクセントを加えることで、視覚的な単調さを防ぎ、指先を自然と導く道標となっています。
〜奇跡的な「対」との邂逅/カイコウ〜
UD21046キャビネットと、デンマークの同じ邸宅で時を重ねてきた「対(ペア)」となる存在。
チーク材の木目や色味の整合性、そして経年変化。別々の場所で調達したものでは決して成し得ない物語があります。
〜暮らしに寄り添う〜
蛇腹のキャビネットには、雑多な日用品を隠し、静寂を保つ。
隣のユニットキャビネットには、お気に入りのオブジェを飾り、個性を表現する。
「隠す」と「飾る」。
あなたの空間に、まるで当時のデンマークの空気感がそのまま流れ込むような、濃密で知的な時間が生まれます。
≪メンテナンス:前≫
ご注文後にサンディングを行い、オイル塗装にて仕上げます。
■生産国
デンマーク
■デザイナー
Kai Kristiansen
■メーカー
Feldballes Møbelfabrik
■サイズ 幅855x奥行400x高さ748(mm)
■詳細サイズ
〇引出内寸(位置固定/取り外し可能):幅680x奥行323x高さ28(mm)
〇オープンスペース:幅710x奥行370x高さ218(mm)
■素材 チーク
■程度
・デンマーク国内にて実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等ございます。
■メンテナンス:前(オイル塗装)
■完成品