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『静寂を支える、エンタシスの脚』
〜わずかな「膨らみ」が導く、チークの小箱の洗練〜
神は細部に宿る、という言葉がある。
デンマークから届いたこのスモールチェストは、幅575mmという極小のグリッドの中に、その言葉を体現するかのような美意識を潜ませている。
ただの収納家具ではない。
それは、床に置かれた瞬間、周囲の空気をピンと張り詰めさせるような、凛とした「小さな建築」である。
■直線を拒む、脚の「エンタシス」
この家具の白眉は、なんと言っても脚部のシルエットにある。
通常、北欧家具の脚といえば、下に向かって直線的に細くなる「テーパードレッグ」が定石だ。
しかし、このチェストは違う。
脚の中央付近に、わずかな「膨らみ」を持たせ、そこから接地面に向かって再び絞り込まれていく。
ギリシャ建築の柱に見られる「エンタシス(膨らみ)」を彷彿とさせるこの有機的なライン。
このコンマ数ミリの微差が、単なる「華奢な家具」を、緊張感と色気を孕んだ「洗練されたプロダクト」へと昇華させている。
■空間を切り取る、美しい「耳」
天板の両サイドがわずかに立ち上がったデザインも、見逃せないディテールだ。
物が落ちるのを防ぐ機能性を持ちながら、視覚的には天板というステージを美しく額装する役割を果たす。
そこに置かれた時計や花器は、切り取られた一服の絵画のように、静謐な存在感を放ち始める。
■指先が触れる、有機的な窪み
引き出しのハンドルは、チーク無垢材を削り出したもの。
深く彫り込まれた有機的なカーブは、光を受けると美しい陰影を描き出し、ミニマルな正面の意匠に心地よいリズムを与えている。
指先に吸い付くような触り心地は、当時の職人の手仕事の豊かさを物語る。
【空間に溶け込む】
ベッドサイドに置いて、ナイトランプの柔らかな光を受け止める。
あるいは、ソファの横で、読みかけの洋書を積んでおく。
コンパクトでありながら、決して埋没しない存在感。
その美しい脚が床を捉える姿は、あなたのインテリアに知的な規律と、北欧モダニズムの香りを運び込んでくれるはずだ。
≪メンテナンス:済≫
サンディングを行い、オイル塗装にて仕上げました。
■購入国
デンマーク
■サイズ 幅575x奥行340x高さ630(mm)
■詳細サイズ
〇引出内寸:幅505x奥行290x高さ85(mm)
■素材 チーク
■程度 実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等はご理解のほどよろしくお願いいたします。
■メンテナンス:済(オイル塗装にて)
■完成品