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『 Farsø Møbelfabrikが描く、幾何学と余白』
〜スクエアに円を穿つ。仕切りのない空間がもたらす、自由な収納〜
ミニマリズムとは、単に要素を減らすことではない。機能と意匠を高度に統合することだ。
デンマークの Farsø Møbelfabrik 社が手掛けたキャビネット。
幅820mmというコンパクトな躯体に、北欧モダニズムの知性が静かに息づいている。
■ 幾何学を愛でる、ハンドルの意匠
この家具の顔となるのは、左右の扉に配されたハンドルのデザインだ。
チーク無垢材の正方形(スクエア)の中に、滑らかな円(サークル)を彫り込む。
直線と曲線、凸と凹。
わずか数ミリの世界に閉じ込められた幾何学的な秩序は、視覚的なアクセントであると同時に、指先が自然と導かれる機能的な接点でもある。
■ 構造からの解放、シームレスな内部
スライド扉を開くと、そこには意外なほどの「広がり」が待っている。
通常、強度のために設けられる縦の仕切り(方立)を排除し、左右が繋がった一つの大らかな空間を実現しているのだ。
この構造的な配慮により、横幅のあるアートブックや、長尺の機材もストレスなく収めることが可能に。
付属する可動棚を用いれば、収納物に合わせたフレキシブルなゾーニングも思いのままだ。
■ 木目が描く、静謐なファサード
前面を覆うチーク材は、左右の扉で木目が連続するように計算されている。
閉じた状態では一枚の絵画のように美しく、経年により深みを増した飴色が、空間に重厚な落ち着きをもたらす。
脚付きのデザインが床面を広く見せ、収納力と軽やかな浮遊感を両立させている点も見逃せない。
【レコードを聴く夜、静寂を整える】
夜、キャビネットの上に置いたターンテーブルに針を落とす。
仕切りのない内部には、収集したレコードコレクションや、大判の画集を並べて。
美しいチークの扉を滑らせ、ノイズを隠す所作。
幾何学的なハンドルに触れるたび、日々の暮らしが知的に整えられていく喜びを愉しめるはずだ。
【メンテナンス:済み】
サンディング後にオイル塗装にて仕上げました。
■生産国
デンマーク
■サイズ 幅820x 奥行420x高さ800(mm)
■詳細サイズ
〇扉内スペース:幅784x 奥行365x高さ518(mm)
〇棚板:幅784x 奥行365(mm)
※32mmピッチで5段階の高さ調整ができます。
■素材 チーク
■程度 実際に使用されていた商品の為、擦り傷・小打痕等はご理解ください。
■メンテナンス:済み(オイル塗装)