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『構造美を隠し持つ、チークの小箱』
〜Børge Seindalがデザインを手がけ、蟻組みが語る、Westergaard Møbelfabrikの飾らない機能美〜
装飾を排した簡潔な箱の中に、どれほどの技術と思想を込めることができるか。
デンマークの Westergaard Møbelfabrik 社で製造され、Børge Seindal(ボーエ・セインダル) が意匠を手掛けたこの2段チェストには、北欧家具の黄金期を支えた誠実なものづくりが息づいている。
■ 見えない部分に宿る「蟻組み」の矜持
この家具の真価は、引き出しを開けた側面に現れる。
釘に頼らず、木と木を幾何学的に噛み合わせる伝統技法「蟻組み(ダブテールジョイント)」。
引く力に極めて強いこの堅牢な構造美は、見えない部分にこそ手間を惜しまない、当時の木工職人の誇りの表れである。
■ 触覚を誘う、無垢のディテール
直線を基調とした端正なファサードの中で、唯一有機的なラインを描くのがハンドルの意匠だ。
チーク無垢材を深く削り出した窪みは、指先に吸い付くように馴染み、毎日の開閉という所作を心地よいものに変える。
天板の縁(エッジ)にも無垢材を回すなど、単なる収納箱を建築的なプロダクトへと昇華させる静かなディテールが随所に散りばめられている。
■ 暮らしの余白を整えるプロポーション
幅580mm、奥行き330mm。
このスリムで謙虚なプロポーションは、ベッドサイドやソファの横など、都市の住空間における「隙間」を美しい定位置へと変える。
オイル塗装によって引き出されたチークの深い飴色が、日本の空間にもノイズなく溶け込んでいく。
【ベッドサイドで、夜の静寂を整える】
一日の終わり、ベッドサイドに置いたこのチェストの引き出しを静かに開け、お気に入りのハンドクリームを取り出す。
天板に置いたテーブルランプの柔らかな灯りの下、チークの滑らかな木肌に触れる。
過度な主張をせず、ただ実直に日常を支える。
Børge Seindalの哲学が宿るこの小さな道具が、あなたのプライベートな時間を、より深く、知的に整えてくれるはずだ。
【木部:メンテナンス済み】
古い塗装を除去後に、オイル塗装にて仕上げています。
■生産国
デンマーク
■サイズ 幅600x奥行300x高さ645(mm)
■詳細サイズ
〇引出内寸(共通):幅530x奥行245x高さ91(mm)
■素材 本体:チーク 脚:ビーチ
■程度
・デンマーク国内にて実際に使用されていた商品の為、擦り傷・打痕等ございます。
・虫食いの跡があります。
※できる限りパテ入れをしておりますが、出来ていない箇所もあるかもしれませんが、ご理解下さい。
■メンテナンス:済み(オイル塗装)
■完成品