閉じる
『デンマーク ビンテージ チーク トレイテーブル "Model 8"(Poul Jacobsen Møbelfabrik)』
〜工芸が生んだ、名作の「頂点」。トレイに宿る手仕事の記憶と、自在に広がる暮らしの景色〜
■背景と意匠:名門工房の代表作「Model 8」が語る、職人の矜持
推定1960年代、デンマークのPoul Jacobsen Møbelfabrik(ポール・ヤコブセン・モブラー)にて製造された「Model 8」。当時のデンマークにおいて、同工房は「職人の手仕事」を極限まで追求したハイエンドなモノづくりで知られていました。本作は、本来3台が入れ子になるネストテーブルの「頂点(トップ)」として設計されたもの。型番を与えられたこのプロダクトは、単なる家具という枠を超え、デンマーク家具黄金期における機能美の象徴として、現在も現地のオークション等で高く評価されています。
■素材とディテール:時を蓄えたチークと、彫刻的なトレイの稜線
主材には、半世紀近い時間を経て深い飴色へと熟成したチーク材を贅沢に使用しています。Model 8の最大の特徴は、天板そのものが「持ち手付きのトレイ」として機能する彫刻的な造形にあります。天板の両端が緩やかに立ち上がり、指先に馴染むようくり抜かれたハンドル。この曲線美は、単なる装飾ではなく、日々の所作を美しく見せるために、当時の職人が一針ずつ縫うように仕立てた必然的な形です。完璧に整えられた新品ではありません。木肌に刻まれた微細な傷や色の揺らぎは、かつて北欧の家庭で誰かの生活を支えてきた誠実な時間の記録。その「完璧ではないが、美しい」姿が、住まいに確かな体温を添えてくれます。
■機能と安定感:暮らしを横断する、自由な「移動式」の舞台
横幅80.5cm、高さ51cmという、ソファの傍らに置くのに理想的なサイズ感。本品の真価は、天板を「トレイ」として活用できる点にあります。キッチンで淹れたお茶と小菓子をトレイに載せ、そのままリビングへ。そこは瞬時にあなただけのカフェスペースへと変わります。
脚部はスッと伸びたテーパードレッグが支え、低重心で揺らぎのない安定感を実現。
■暮らしの風景とヒュッゲ:光と共にある、自分へ還る特等席
週末の朝、窓から差し込む柔らかな光が、チークの木目を瑞々しく浮かび上がらせる。お気に入りの椅子を引き寄せ、淹れたてのコーヒーと読みかけの雑誌をこのテーブルに置く。トレイの縁が描く優雅なラインを眺めながら過ごすひとときは、忙しない日常から解き放たれて心を満たす、至福の「ヒュッゲ(Hygge)」な時間となります。
時を重ねるごとに愛着が増し、傷さえも家族の物語として馴染んでいく。当店からお届けするこの「Model 8」が、あなたの住まいに静かな凪をもたらし、これから先の数十年を共に歩む大切な伴走者となることを願っています。
≪メンテナンス:済≫
古い塗装を落として、サンディング・構造チェックを行い、オイル塗装にて仕上げました。
■生産国
デンマーク
■デザイナー
A.Jacobsen
■メーカー
Poul Jacobsen Møbelfabrik
■サイズ 幅805x奥行400x高さ510(mm)
■素材 チーク
■仕様 実際に使用されていた商品の為、小傷・小ダコン等はご理解ください。
■完成品
■メンテナンス:済み(オイル塗装)